概要
かぶ1000式銘柄スクリーニングは、投資家のかぶ1000氏が考案した独自の銘柄選定手法です。40万円の元手から4億円の運用に成功した手法として知られ、グレアム式のネットネット株をベースにした実践的なスクリーニング手法です。
スクリーニングの基準
かぶ1000式銘柄は、以下の計算式で算出される「ネットネット指数」を基準に選定されます:
1. ネットネット指数の計算
ネットネット指数 = 時価総額 ÷ (換金性が高い流動資産 - 総負債)
2. 換金性が高い流動資産の定義
以下の項目の合計として計算します:
- 現金および預金
- 受取手形および売掛金
- 有価証券
- 投資有価証券
- 貸倒引当金を控除
グレアム式との違い
1. 投資有価証券の扱い
- グレアム式:考慮せず
- かぶ1000式:換金性が高い資産として算入
2. 資産評価の方法
- グレアム式:流動資産を2/3で保守的に評価
- かぶ1000式:投資有価証券を含めて実態に即して評価
3. 日本市場への適応
- 株式持合いなど日本企業特有の資産構成を考慮
- 投資有価証券の実態を反映
特徴とポイント
1. 実践的なアプローチ
- 日本企業の特性を考慮した評価方法
- 投資有価証券の実質価値を反映
2. 安全性重視
- 換金性の高い資産による下値抵抗力
- 総負債との比較による安全性確認
まとめ
かぶ1000式銘柄スクリーニングは、グレアム式をベースとしながら、日本の株式市場の特性を考慮した実践的な手法です。特に投資有価証券を換金性の高い資産として評価に加えることで、より実態に即した企業価値の評価を可能にしています。
スクリーニング銘柄一覧
当サイトでは、これらの基準に基づいて定期的にスクリーニングを実施し、条件を満たす銘柄を一覧で公開しています。実際の銘柄は以下のページでご確認いただけます。
※銘柄一覧は定期的に更新されます。投資判断の際は、必ず最新の情報をご確認ください。